1/19 えいえいおー!(涙) また帰ってくるね

にゅういんしたころ・・・しらない おへや

転院日

4か月半お世話になった病院を出る日、1泊だけ家に寄って次の病院に行く予定
早く病院を出て家でゆっくりすごさせたかったが、輸血になり夜まで病院にいることに・・・。

最終日は色々あった。。

午前中、

いきなり退院したお友達が再発疑いで戻ってきた・・・・。
後程外来でひっかかったと教えてもらったが、ご両親の顔を見てると何も言えず、きけず。
あっちゃんもあまりいい状況ではないけれど、
「再発したかも、」という言葉にかなり心臓ばくばくでどうしよう・・どうしよう・・・ とハラハラだった。

結果、再発ではなく。
「あっちゃんが大変なときに心配かけてごめんね」なんて言われちゃって。
「よ。。。よかった(涙)」と、思わず言葉が詰まって出てこないままであった。
このママもそうとう修羅場をくぐってきたので、めったに涙を見せるような人ではないのだが、一緒に泣いて喜んだ。

あっちゃんはそんな事を知る由もなく、 その最中にままと一緒に預かり保育に参加(3歳からは預かってもらえる)

名前を呼ばれて大きな声でお返事し、、お歌も最後の挨拶も上手にできた。
そんなあっちゃんにままはとても成長を感じた。
最初は名前を呼ばれてももじもじするだけだったのだが・・・。
院内保育とはいえ、保育士さんがとてもよく子供を見ていてくれて、できるようになったことをちゃんと把握してくれているのだ。

午後からは餅つきイベント。
杵と臼でちゃんとつくのだが、、、 寝起きのあっちゃんは人の多さに抱っこモード。
帰る、連発。
杵を握るどころではなかったので離れてみてた。
一時保育の時間に杵と臼で保育士さんが説明してくれていて、一生懸命フンフン聞いていたのに。

途中から参加したぱぱ、餅つきの様子をみてぽそっと
「お餅・・・あれはつきすぎや・・・」と。たしかによくつけていた。

いつものごとく、子供たちは大盛り上がり!「おかわりー!」とか「僕○○個食べたよ!」という声があがっていた。
あっちゃんもそんな雰囲気で楽しくなったのか、すっかりご機嫌が戻った、あっちゃんは一口しか食べてないけれど、その分ぱぱがたくさん食べた。
兄弟参加もありで、久々に兄弟再会した子もいて、あちこちで笑顔の花が咲いていた。

この頃は闘病仲間とすっかり顔なじみで仲よくなっていたので、みんなが笑いながらたくさん食べているのを見ると、普段の治療の辛さを知っているし、食事がとれなくなっている姿もみているので、とても嬉しくなってしまうぱぱとままであった。

イベントと点滴が終わり・・・
夜になって病院を後にする時間がやってきた。

あっちゃんにはプライマリーケア(担当)看護師がいて、前日の夜勤で最後に担当していただいた。
「最期にあっちゃんを担当できてよかった」と言ってくれて、翌朝は血液検査を一番にチェックして、あっちゃんの輸血が終わる時間を確認してくれていた
そして、仕事は入ってないのにわざわざ病棟に戻って来てくれた。
あっちゃんにお手製のメッセージブックを用意してくれていた。

そこには、各ページに小児科スタッフの方々からのメッセージと、イベントの時などの写真が貼ってあり、こんな文章が書かれていた
「にゅういんしたころ・・・

しらない おへや しらない おかお
にがーい おくすり たくさんのはじめてのことにびっくりしたよね。

だけど・・・あっちゃんはそんなはじめてのこともすぐになれて、おいしゃさんもかんごしもびっくり!
(中略)
そしてあっちゃんは、まほうのおへや(注;手術室)でとってもとってもがんばって、 えいって、わるいところをみつけてきた。
おわってからも、いちごやさくらんぼのちゅーぶ(注;点滴やドレーンのこと)をたいせつにして
ほんとうにほんとうに つよくて、おりこうさんだったよ
(中略)

また しらないおへや、しらないおかお たいさんのはじめてのこと あるとおもう。
だけどだいじょうぶ。
みんなあっちゃんのことをたくさんのあいでみまもってくれるから
あっちゃんにはたくさんの”あっちゃんおうえんだん”がいるんだよ。
またひとつ、おおきくなってえがおできてくれるのをまっているね。 」

小児科病棟「あっちゃんおうえんだん」より

看護師さんたちと、先生たちが出てきてくれて、「あっちゃんがんばれー」と渡してくれた。

うれしかったのはこれだけではない。
闘病仲間が出口に集まってくれていた。
餅つきのイベントがあったこともありパパさんたちもほとんど揃っていた。そして、みんなで「あっちゃんがんばれ!がんばれ!えいえいおー!えいえいおー!」
と拳をあげてくれた。
寄せ書きも用意してくれていた。

あっちゃんより年上のお姉ちゃん、お兄ちゃんも集まってきてくれて。

また、小学校以上のお姉ちゃんたちが自主的に寄せ書きを作ってくれていた。
あっちゃんの好きなものをたくさん描いてくれていて、それを見ると親がいないところであっちゃんをかわいがってくれてたんだと分かる内容で、ありがたくて嬉しくなった。

薬が効かなくて腫瘍が小さくならなかったり、手術がうまくいかなかったり・・・・・
かなりしんどい入院生活だったけれど、こうしてみんなに支えられてなんとか乗り切ってきた。
それぞれが、がんという大きな敵と戦っている戦友である。
ぱぱとままも、みんなが元気だとうれしいし、治療でつらそうだったりすると自分の子のように胸が痛い。
大事な大事な仲間だ。

この時は、病院に戻ってまだみんなにまた会えるのかどうかもわからず・・・。

ぱぱと、どんな結果が待っていようと、報告とご挨拶にちゃんと行かないといけないねと話をした。
実はまま、このブログを書いている今でも、この時の情景を思い出すと涙・・・。
みんなの前では泣かなかったけれど。

病棟を出て、エレベーターホールまではプライマリーの看護師さんに送ってもらった。
「あっちゃんまま、ぱぱ、私は初めてのプライマリーがあっちゃんで、もっとこうしてあげられればよかったなと反省がいっぱいなのですが・・・」と言ってくれた。
こちらとしては、あっちゃんの事を誰よりもかわいがってくれていて。

あっちゃんもすごく懐いていて、プライマリーさんに褒められたい一心で色々頑張れたし、親としてはとてもとてもよくしてもら感謝の気持ちでいっぱいである。
親とはまた別の大事な絆がある。。
この方にいい結果を報告できるといいのだが心から思った。

1日が非常に長かった・・・が、翌日から新しい病院で新しいたたかいなのである。

 

今日の一言

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