12/20 セカンドオピニオン その1 ぎりぎり切除できると思います!!
12/14にどん底に突き落とされ、しかしそこで落ち込むことも許されず、ただただ這い上がるしかない。
セッティングして頂いたセカンドオピニオンの為に、その病院に伺い先生の話を聞いた。
その時は、お願いした先生がどんな先生かまでは知らずに、ただ病院名と手術の実績だけで訪問したのだが、後々いろいろ調べたところ、肝臓の切除ではかなり実績を上げている方で、何人も他で切除できなかった患者の切除を行っていた先生だった。
ミーティングは、一時間くらい、入院している病院で用意してもらったCT、MRIを見ながら淡々と説明された。
- 下大静脈に、近いが侵潤はしていないように見える。
- 移植のほうが、大血管に接した肝芽腫の場合は、予後はいい。技術的には移植は難しくない。
- 移植の摘要条件は、①血管の近くでとりずらい②転移がない、のが条件
- 積極的に肝切除を行うためには、移植も見据えての手術をチームとしてできるかどうかが重要。
- 切除であれば右3区域切除(3/4をを切除)。無理はしないがとれるものは、取るというのが基本的な考え方。
- 癌を抑え込むために移植有りきではない。
- 切除できない場合は、当日に移植に切り替えでなく、改めて移植手術を行う。
- 肝臓の部分切除は、場所によっては何度でもトライできる。
”腫瘍が肝門部にかなり近いところまで来ているので、確かにこれは難しいですね。でも、ぎりぎり切除出来ると思います。”
この時、一定レベル以上の技量を持つ外科医は独特の気というかオーラを発するのか、、、と実感した。説明に説得力があった。たぶん、純粋に自己の技量に自信があろというところから来るものだろうか。この人に託してみたいと思えてくる何かがあった。
知人の医師からのアドバイスが無ければ、お願いしていたであろう先生だった。
先生自身も
”僕は、切る前提のバイアスが入っているので、他施設でも聞いた方がいいと思う。切除のリスク等も他施設で確認してもらった方がいい。ただ、正直あまり時間に余裕があるとはいえないので、できるだけ早い段階で次の一手を決めてください。”と正直におっしゃっていた。
こちらからは、”あともう一病院とミーティングをすること、今週中に結論を出して、来週からは治療を開始したい”と説明した。
今から思えば、この先生ともう一人の先生でのチョイスは、本当に贅沢な選択と思える小児の名外科医の二名だった。
この日は、お礼を述べて、病院を後にした。
Sponsored Link |
Sponsored Link
ままは、この先生と会って、「切れるかもしれない」という言葉が出てきたことで、空から細い細い糸が下りてきたような気がした。
それにつかまってこのどん底からあがれるのか。