10/27免疫細胞療法 その1 免疫機構の基本的な分類

知人の紹介で、いわゆる免疫細胞療法をやっている会社を紹介してもらい、10/28にミーティングをセッティングしてもらった。住所を見ると、家から近い。

具体的にはANK免疫細胞療法というものである。免疫細胞療法というのは、民間療法的にはそれなりの市民権を得ているようにも思えるが、いわゆる標準療法をメインの治療法にしている大病院では、否定的で、Evidence(証拠)の乏しいものという認識であった。

この免疫細胞療法については、主治医にはNK細胞を使った免疫細胞療法で、肝芽腫に効果があったという論文や報告はないので、そういった治療法はゆっくり考えましょうと、最後までずっと議論を続けることになった。この時はまだ、最終的に免疫細胞療法に、あっちゃんの命運を委ねることになるとは、思いもせずに、、、。

ついでなので、免疫細胞療法について調べてみた。一言で、免疫細胞といっても実は、いろんな免疫細胞と免疫機能があり、どの役割を活用して、抗腫瘍効果を出すかで、かなり変わってくる。

まず、免疫は大きく二種類

  1. 自然免疫(非特異的免疫)-どのような微生物・外的に対しても一様に防御反応を示す防御効果
  2. 獲得免疫(特異的免疫)-予防接種等により特定の微生物に対して効果的な防御反応を示すような防御反応(それ以外の微生物には無反応)

各種文献等をまとめると、免疫細胞療法は、主に以下の4種類の研究が進んでいるよう。

  1. NK細胞を体外で培養し、活用する自然免疫作用
  2. リンパ球の中のT細胞を体外で培養し、活用した免疫作用(活性自己化リンパ球免疫細胞療法/LAK療法)
  3. 腫瘍の中で、腫瘍を攻撃しているT細胞(CTL)を体外で培養し、活用する免疫作用(TIL細胞療法)
  4. T細胞に外敵を提示する為の役割を果たす樹状細胞(DC)を活用した免疫作用(樹状細胞療法)

このうち、大手の製薬会社、研究センター等で比較的研究が進んでいるのは、4のようである。これは、特定の癌に特異的な抗原を見つけ、それを樹状細胞にターゲットとして提示させ、T細胞に攻撃させるというメカニズムである。

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肝芽腫に関して、関連する論文を探してみた。長くなったので、次回へ。