一時帰宅から戻ってくる。以前と一つだけ違う。個室→大部屋へ引っ越しだ。
これには、抵抗したがこの病院の慣例で、最初二週間程度は個室に入っても、長期入院患者の場合は、大部屋に移ってもらう方針とか。
正直、これはいやだった。しかも、2歳以下の乳児用の部屋で、仕切りのカーテンもない部屋で、プライバシーはゼロ。おかげで、大部屋の親同志は、仲良くならざるを得なかった。
この時までは、自分が一番不幸なような気がして、不幸オーラ出まくりだったと思う。大部屋に入って、いろいろ情報交換していくうちに、自分達はまだまだ不幸のどん底でなく、もっとぎりぎりのラインで日々がんばっている人達がいることを知った。なのに笑っていたのを見て、ちょっと自分が恥ずかしかったように記憶している。
世間的には、あっちゃんは、幼くして小児がんを発病し、とても不幸な子供に映るだろう。でも、あっちゃんも普通に笑っているし、プレイルームでは楽しそうに遊んでいる。こんな状況でも笑える子供って本当に強い生き物だなあとつくづく思う。親も見習わないといけないなあ。
今では、カーテンなんていらないし、別に隠しても病状変わらないし、どうでもいいや。
ままも、最初は大部屋であっちゃんがひとりで寝たりするなんてできるのだろうかと気が気じゃなかった。
でも、大部屋に移ったことで、あっちゃんには”仲間”ができた。
ぱぱにもままにも・・・。
長い闘病生活を励ましあい、わが子のように心配しあう。
そんな仲間がいるから頑張れると思う。
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今は・・・最初から大部屋に行けばよかったと思うげんきんなままである。
ちなみに「大部屋への壁」を乗り越えたのはうちだけではなくて、個室から大部屋に移るときにはそれぞれの家族に色々な思いやドラマ(大げさ!)があるのだ。