抗グリピカン3抗体(GC33)とグリピカン3ペプチドワクチン(GPC3)
あっちゃんのグリピカン3ペプチドワクチンの申請が通った。これは、WT1等と同じく、癌細胞の表面に現れているたんぱく質をターゲットに、免疫細胞の一つであるCTLにより攻撃させるものだ。この免疫細胞療法にも賛否両論があるようだが、現在臨床実験では、一定の効果を上げているようだ。ちなみに、小児ではまだ2例しか行われてなく、あっちゃんがすれば3例目だとか。
これとは別に、抗グリピカン3抗体(GC33)というものが、中外製薬で開発が進んでいる。前回のNK療法で聞いた話では、癌細胞と結びつく抗体があれば、それをターゲットにNK細胞が攻撃する(ADCC活性)ことになり、ANK療法がより効果的に発揮できるという。
現在、中外製薬で開発中の抗グリピカン抗体(GC33)は、フェーズ2の臨床実験中とのことであり、この後フェーズ3試験を経て市場にでることになるが、そこまではまだ後3~5年程度はかかるだろうか?しかし、直観的に、このGC33とANK療法を組み合わせれば、肝臓がんであれば、治せるのではないかと思った。
ANK療法の設計医師も、NK細胞の培養、活性化とその抗腫瘍威力には自信を持っていたが、肝心の癌細胞の見つけにくさで、療法の効果が大きく異なると言っていた。その意味で、目印になる抗体がもし出来れば、飛躍的に効果が高まるのじゃないかな、、、と勝手に思った。
先生曰く、1クールやれば、効果の度合いで癌細胞の見つけやすさがわかり、治せるかどうかはわかるらしい。効くのであればあとは続けるだけだという。成人だと、1クールで400万円以上かかるので、簡単に続けれるものではないが、、、。
Sponsored Link |
Sponsored Link
あっちゃんは、再発防止目的で、かつ成人より一回当たりの点滴も少ない設計だったので、ここまで本格的にANK療法はしていないが、次に再発したら、1クールやってみたいと思った。