肝芽腫の日欧の治療成績は、ほぼ拮抗?
肝芽腫の日欧再発率比較
前回と前々回の日本と欧州の再発率について、さらに考えてみた。
日本と欧州で、単純比較しにくかったが、
若干の仮定をおくことで、ほぼ近い分母での比較表を作ってみた。
欧州に関しては、標準リスク患者が一回目の寛解となる可能性を85%とおいてみた。
これは、ハイリスク患者込で75%であることから、逆算してこんなもんだろうという数値を主観的に決めた。
実際には、この数値が80%であれ、90%であれ、そこから導かれる再発率は、
大きく変わらない(1%もずれない)ので、こんなもんだろうという数字をおいてみた。
次に、国内の寛解患者数はわからなかった為、完全切除患者から、5名
(術後療法中の再発患者3名、APFが異常値中の再発患者2名)を分母分子からのぞいた。
肝芽腫の再発部位による比較
結果として、標準リスク患者の寛解後の再発率は約8%といえよう。
肝臓再発率は約4%、転移再発率も約4%で、若干だけ肝臓再発率のほうが高そうだ。
欧州ほど、肝臓の再発が、転移再発より早期に起こりやすいという傾向は、
日本では見られなかったが、肝臓再発は、やや年長のほうが起こりやすいようにも見える。
標準リスク患者の再発率が、7%であろうが10%であろうが、わが子の場合は、
ゼロかイチしかないので、正直あまり意味があるとは思えないが、再発率は一ケタであるということがいえそうだ。
今日の一言
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