術前カンファレンス 1日目 12/6

AFPの下げが微妙になってきて、12/14を手術予定日と決めた為、
その前に術後の方向性について、確認の為のカンファレンスをお願いした。
今回は、手術そのものと術後の化学療法とについて聞きたかったため、二日にわけて実施した。
初日は、内科医、腫瘍科医とのミーティング。

 

主治医のM先生がニコニコして、「今日は理論派の腫瘍科医K先生も同席します」とおっしゃる。
なんか警戒されてる?と思うままであった。

 

術後の化学療法は、どのようになる予定?

肝移植になった場合は、術後の化学療法はやらない予定(※これは施設により方針が異なるようです。)

肝切除の場合は、術前と同じ化学療法(CITA)を2クール行う予定。

あっちゃんは、薬が効きずらいので、AFPが高いか。ここで、ままがCITAが効き止まっているのに術後にCITAを使って効果が出るものですかねー?と聞いたら「いたいところをついてくるねぇ~」と言われた。
後の話であるが、あっちゃんの術後の抗がん剤治療、先生たちの間でも意見が割れた・・・。
手術自体については、内科はどうかかわる?

手術で切れると思ったが、あけたら取れない場合は閉めて、肝移植を待つ。これは外科医の判断領域なので、内科医の判断は入らない。

取れたかどうかは、病理で判断する。残っていたら、AFPがいずれ上がってくる。

 

転移は大丈夫か?

CTで確認した限り、転移していない。転移していたら、かなり治療が難しくなる(予後はかなり悪い)。

 

免疫療法をしたいのだが

腫瘍を保存して、CTLを作りたいが、腫瘍の一部を貰うことを検討したい。

もしするのであればGPC3を使ったワクチン療法が効く可能性があると考える。ただし、型がはまるかどうかが重要なので、それをチェックする必要がある。

HLAの検査をする必要がある。

この時、ワクチン療法について、担当医のH先生がかなり浮かない顔をして「皮内注射をすることになるので、とても痛いんですよ」とかなりのネガティブトーンであった。
後程この浮かない顔の理由を教えてもらうことになるのだが。
この時はまだ本気でやるつもりはなかったのだと思われる。

 

基本的に、手術が近づいてくると、内科医より、外科医のほうが重要?かな。

 

ままがこの時のカンファレンスで強く印象に残ったのが、腫瘍科の先生の言葉。
「抗がん剤が効き止まってからの手術なので、とてもネガティブに考えると何がおこるかわからないともいえる。昔の抗がん剤をやらずにいきなり手術をしたころと同じとも言えなくもない。その時(切除できなかった時)は、その後の治療であっちゃんをを苦しめないのも選択のうちのひとつだということを覚えておいてください。」
正直、厳しい言葉だと思った。
みんななんとなく切除できる前提で話をしているのに・・・。 

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でも、このタイミングで聞いておいてよかった・・。
事前に悪いシナリオにも備える、というのはこういう病気で闘っている子供の親にとって必要かもしれない。
もちろん、親の性格にもよるけれど。
薬は効くだろう、うまくいくだろう、という前提で何も準備してないとうまくいかなかったときのダメージが大きすぎる。
ダメだったら○○の治療法がある、とか予習していると心の準備にもなるのだ。
残念ながら、本当にこの心の準備が必要な時期が来てしまうのだが・・・・。