AFP半減期と再発リスク
AFPの半減期がとても気になる今日この頃。ということで、AFPの半減期と予後について調べてみた。結論はあまりまとまりないので、やはりAFPで一喜一憂するのは避けられない。
AFPの半減期も、いったいいくらならいいかといえば、人それぞれで、統一された見解がない。だいたい5日くらいが一般的な見解か?
韓国で少し前になるが、発表された論文によれば、肝芽腫を含むAFP上昇を伴う悪性腫瘍(18例)の腫瘍切除後の半減期の特徴は、
- 完全切除後、再発無しのグループ(13例)-AFP半減期は4.0日±0.9日。
- 再発or不完全切除のグループ(5例)-24.8日±20日
ハングルですが、英語表記もあるので、なんとなくわかります。
不完全切除と再発を同一グループにしているので、グループ2の数値にどれほど意味があるかは不確かだが、グループ1の4日±0.9日が一つのターゲットになりそう。
国内では、北海道大学の論文によると、原発性肝癌に関して、AFPが100ng/ml以上のケースで集計すると
- AFPの半減期の平均は3.8日
- 半減期が3.8日未満の例は再発していないが、それ以上のケースで、再発が散見される。
出所:原発性肝癌(腫瘍径5cm以下)の診断および治療上の問題点
症例数は少なくこじつけっぽくもあるが、もう一つ国内の論文から
- 再発無し(2例)-AFPは3~4日の半減期で減少
- 再発グループ(2例)-AFPの半減期が6.8,5.4日
(出所:血清学的癌診断法について 東京女子医科大学雑誌, 46(2):127-133, 1976)
ところで、AFPは、生まれて間もないころは結構高値でも正常値らしい。以下は、その表。
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- (出所:生後 5 カ月小児に発症した精巣卵黄嚢腫の 1 例/泌尿紀要 55 : 367-370,2009年)