イリノテカンの下痢対策、半夏瀉心湯でばっちり
イリノテカンによる下痢の症状
来週から、あっちゃんは、イリノテカンと呼ばれる薬を使用する予定だが、副作用の下痢がひどい。
イリノテカンの下痢は、二種類あって、“早期性”と“遅発性”の2つのタイプがあるそうだ。
- 早期性下痢-投与後早期に起こる。
- 遅発性下痢-7-10日後に起こる。遅発性の下痢は活性代謝物SN-38による腸粘膜傷害により発症すると考えられる。
抗がん剤による下痢の評価には,NCI-CTC ver.2 の基準がよく用いられるようです(表2)一日に何回も下痢とは、、、あっちゃんはピークは7回/日くらいだった。
イリノテカンの作用秩序
特にひどくなりがちなイリノテカンの遅発性の下痢について、そのメカニズムは、
(以下、リンク先より抜粋)
CPT-11は、まず体内で肝臓に存在するカルボキシルエステラーゼによって強力な抗がん作用をもったSN-38に分解され全身に運ばれる。
肝臓内で生成したSN-38は同じく 肝臓に存在するグルクロン酸抱合酵素によってグルクロン酸抱合され、胆汁を経て腸管に排泄される。
この時点でSN-38は不活化されていて障害作用は有さない。
しかし、胆汁から腸管内に移行したSN-38のグルクロン酸抱合体は腸内細菌のβ-グルクロニダーゼによって分解され、再びSN-38が大腸内で生成される。
この大腸内で生成されたSN-38が大腸の粘膜上皮細胞を障害して下痢を発症することが推測されている。
イリノテカンによる下痢の対処方法
次に、イリノテカンの下痢に対する対処法は、以下の通り。
対処法は、上の表のように大きく3つに分かれるそう。併用というのは、聞かない。大人のケースでは、漢方薬の使用が市民権を得ているか?
小児のイリノテカン使用例でのケースを探したところ、
”長期少量持続投与法によるCPT-11の下痢に対する半夏瀉心湯の軽減効果について”という報告が筑波大学であった。まさに肝芽腫の治療ということで、あっちゃんと一緒だ。
確かに、イリノテカンを長期に使用する例が過去の症例であった為、あっちゃんのようなひどい下痢が続いていたら、とてもイリノテカンの連続長期使用は無理だろうと思っていたが、ちゃんと対策をしていたのか、、、。
イリノテカンの下痢に対する半夏瀉心湯の臨床実験の報告を見つけたのでご参考
来週からのイリノテカンで、ダメもとでお願いしてみようっと。
ちなみに、注釈のない図は、すべて、”がんの化学療法と看護のNo8”から抜粋しました。
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