6/21 ANK点滴 3回目
ANK点滴3回目
前回の点滴時に、副作用が強かった為、医師側も親側もかなり身構えての三回目。
今回は、点滴の時間を2時間とした。量も今までの成人の1/5ではなく、オリジナルの計画通り1/4と増量されていた。食事は、11時ころまでに済ませ、タオルや嘔吐時のビニールや下に敷くもの、着替え等万全を期して臨む。
実施して、一時間くらいに経った頃に、ややしんどいのか、横になって寝始めた。そのままうとうとしながら点滴終了まですごし、何事もなく点滴を終了した。発熱等はなく、帰宅時も36.4度と平熱のままであった。その後、発熱するかと身構えていたが、帰宅直後こそ、ややしんどそうにしていたが、午後6時ころには、空腹を訴え始め、その後夕食をとり、まったく普通と変わらなかったので、検温もせずじまいだった。
ANK点滴時の発熱・悪寒等は、通常の10倍程度活性化されたNK細胞が体内で、免疫抑制状態にあるNK細胞を起こそうと、刺激していることにより発生するということらしく、徐々に体が慣れてくれば、副作用も収まってくるという話であったが、1-2回目は強く、3回目あたりから徐々に収まってくるという教科書通りの反応ということか
とりあえず、あっちゃんが泣き叫ぶ姿は見たくないので、よかった。
グリピカン(GPC3)ワクチンの治験OK
19日の定期検査時に、打診していたもう一つの免疫細胞療法である、ペプチドワクチン療法の治験にOKが下りたと教えてもらった。この療法、皮内注射という痛い注射を我慢する必要があるのだが、GPC3というたんぱく質が、癌細胞に表れている患者には一定の効果が臨床実験で出ているようで、再発防止に申請していたものだ。
あっちゃんぱぱは、医師ではないが、免疫学の教科書をぱらぱら読んで、この二つの免疫細胞療法を組み合わせが一番いいコンビではないかと思った。一般的にメジャーな免疫細胞療法は、何らかの形でCTL(細胞傷害性T細胞)といわれる細胞を教育し、このCTLに癌を攻撃させるようだ。が、このメカニズムには二つの弱点がある(とあっちゃんぱぱは勝手に思った。)
免疫細胞療法については、調べごとの中にいくつか解説のページがあるので、参考にされたし。
一つ目に通常癌患者は、免疫抑制状態(体内の免疫のシステムが癌細胞によって眠らされている)にあり、敵を目前にしてもCTLが癌細胞を攻撃しない。
二つ目に、CTLは、MHCクラスⅠ分子を提示していないと攻撃できない。が、実際の癌細胞のうちの何割かは、このMHCクラスⅠ分子がなく、そのような癌細胞は、敵と認識できない。
一方、このANK療法というのは、高度に活性化された大量のNK細胞を体内に戻すことで、体内の免疫抑制状態のNK細胞を刺激し、体内の免疫システムを活性化して、癌細胞を攻撃するように設計されている。まず、体内の免疫システムを活性化することで、免疫抑制状態よりCTLの働きもよくなることが予想される。更にNK細胞というのは、MHCクラスⅠ分子がない細胞を攻撃する為、CTLでは追い切れない癌細胞も駆逐できる。この為、数の上で、癌細胞を駆逐するのに十分なNK細胞とCTLがあれば、癌を克服できるのでは?と考えた。
ちなみに、通常NK細胞は、MHCクラスⅠ分子があると自己とみなし攻撃をしないそうだ(ANK療法の設計者曰く、MHCクラスⅠ分子があろうとなかろうと癌細胞はすべからく攻撃すると言っていたが、、、。)
今日の一言
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