肝芽腫ハイリスク患者最新治療法の国内治験開始 欧州論文和訳付
肝芽腫の欧州最新治療法SIOPEL-4の治療結果報告の日本語訳を作ったので、ブログにアップデートしておきます。前回、前々回のブログの内容と照らし合わせながら読んでいただくと、理解しやすいと思います。
☞欧州におけるハイリスク肝芽腫の治験の結果
☞欧州における過去の肝芽腫患者の治療結果
肝芽腫ハイリスク患者の予後が改善
肝芽腫において、転移有の場合、主治医からかなり厳しいことを言われます。あっちゃんの時ももし肺に転移が見つかったら、、、といろいろ言われました。数年前の話です。
その頃は、ハイリスクの肝芽腫患者の予後は、日本(JPLT)であれ、欧州の(SIOPEL)であれ、米国(COG)であれ、厳しい結果でした。
※JPLT-日本小児肝癌スタディグループ
※SIOPEL- 欧州小児肝腫瘍研究グループChildhood Liver Tumours Strategy Group)
※COG – 米国小児腫瘍グループ(Children Oncology Group)
ところが、SIOPEL3-HR(前回のハイリスク患者向け治療法)の結果からハイリスク肝芽腫の予後が徐々に改善され、SIOPEL-4(今回の最新治療法)で更に予後の改善が見られました。
欧州の治療法が一気に抜きんでてきた為、日本も欧州治療法に統一する方向で動いているように見えます。
国内でもJPLT3-Hとして欧州の治療法治験を開始
少し前に、SIOPEL3-HRの治療法を日本で行ったという話を聞きましたし、最近では、SIOPEL-4の治療法での治験をJPLT-3でハイリスク患者に該当する小児の方に始めたと聞きます。日本でも徐々に一般的になるかと思います。
お子さんが肺転移のある肝芽腫と診断されたとしても、親御さんが頑張るための一助になればと思い、日本語に訳してみました。
SIOPELから苦情が来たら削除する予定ですが、それまでアップしておきます。
主治医の先生からもしハイリスク肝芽腫と言われても、SIOPEL-4や3HRの治療法の話が出てこない場合は、英文を先生に見せてこれはどうですか?と相談の材料にでもなれば、苦労のかいもあったかなと思います。
長文で、誤訳等もあるかと思いますが、そこはご容赦ください。微妙な言い回し等は英文にてご確認ください。
肝芽腫ハイリスク患者の治験論文と国内治験情報
☞Dose-dense cisplatin-based chemotherapy and surgery for children with high-risk hepatoblastoma (SIOPEL-4): a prospective, single-arm, feasibility study.の原文
☞高リスク小児肝芽腫に対するDose-dense cisplatin療法と外科療法の安全性を評価する多施設共同臨床試験(JPLT3-H)
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