肝芽腫におけるAFPは10以下なら安心か?
直近のあっちゃんのAFPは3.9だった。この数字の意味について考えてみた。
肝芽腫におけるAFPの値の意味
一般的に、肝芽腫の治療でAFPは10以下であれば、正常であると言われている。あるいは、AFP20以内であればいいといった話を聞くことが多い。
しかし、肝芽腫に関しては、日米欧の論文を確認したが、統計的にAFPがいくら以下ならOKといった
論文は見当たらなかった(純粋に大人の肝細胞がんの数値を子供に当てはめているだけに思える。
大人のように健常人も含めて、健康診断しているわけではない為、統計的なデータが存在しない為だろう。
しかも肝芽腫の再発の場合、AFPはいったん上昇しだすと継続して上昇するので、
10や20といった数字にもあまり意味はない。
成人の肝臓疾患におけるAFPの意味?
大人の肝細胞がんにおけるAFPの位置づけはどういったものだろうか?
大人の肝細胞がんでは、AFPだけでなく、PIVKAⅡ、AFP-L3等を見ながら、画像診断で判断する。
AFPだけでは、肝癌かどうかうまく見分けられない。また、AFPは肝細胞がんだけでなく、
肝硬変や、肝炎等でも上昇するため、誤診を避けるために、他の腫瘍マーカーと複合的に使ったり、
10ではなく、20で陰性・陽性の判断をするといった話にもなる。
初期の肝細胞がんでは、その半分程度がAFPは20以下で、これ単独では、進行がん以外は発見できないことが多い
(肝癌診断マニュアルによれば、AFPが20以上なのは、Ⅰ期48%、Ⅱ期47%、Ⅲ期66%、Ⅳ期80%)。
子供の肝芽腫の場合、そのほとんどがAFPが異常値となる為、かなり性質が異なる。
あっちゃんもこの前AFPが瞬間的に10を超えたときは、ドキっとしたが、何もなかった。
いつも一喜一憂するAFPであるが、では肝芽腫の切除手術が成功した後、AFPはいくらになれば安心していいのだろうか?主治医等は、一桁なら安心というが、それは、今肝芽腫ではないというだけで、明日を保障してくれるものではない。
成人におけるAFPの平均値
逆に、健常人のAFPとは、いったいどの程度なのかを調べてみた。富士レビオによれば、健康な人のAFPの平均値は3.9(異常値的なものを統計処理した場合3.4)で、3台というのが一般的な数値のようだ。平均値+1.96SD(標準偏差)が8.5だそうで、健康な人の約97%は、8.5以下になることを意味する。富山大学では、6.2以下が正常値とある(おそらく肝炎、肝硬変等の疾患も含めてだと思いますが、、、)
あっちゃんぱぱとままは二人とも2台だったので、おそらく人間ドック等を定期的に受ける40代男性等が母体で、数字にかたよりがありそう。それでも2-3台が健康な人の数値といえそうだ。
ここから、離れていけばいくほど、不健康で、この究極が肝臓がんといったところか?では、AFPが2や3ではなく、7-10といった数値は何を意味するのであろうか?
(次に続く)
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