肝芽腫の再発メカニズムに関する仮説
肝芽腫の細胞とAFPの関係
AFPについて、なぜいろいろ考えたかというと、再発のメカニズムについて考えているうちにAFPに話が進んでしまったからである。
がん細胞は、完全に取り切れなかった場合、再び分裂を繰り返し、ある一定以上の大きさになると、画像診断等で再発と診断されるということになっている。
そのため、DT(細胞分裂周期)が重要で、これが速いと腫瘍が急速に大きくなり、遅いものだと、再発が発覚するのに何年もかかるものもある。
しかし、肝芽腫にこれが当てはまるかというと、これだけでは説明がつかない場合もある。
・AFPと肝芽腫の細胞の数が比例して動くのであれば、癌細胞が体内に残っていた場合、何か月もAFPが一桁で安定化することはなく(癌細胞が休止期で、分裂しないことは考えられるが、、、)、ほどなくして、再び上昇し始めるはずである。
・体内に残った癌細胞が再発の唯一の要因であるなら、細胞分裂周期が速い肝芽腫は、再発までの期間が2-3年とかかることはなく、治療終了後1年以内に再発するはずである(細胞分裂周期が数週間程度)。
しかし、実際はAFPが安定化した後に再発することがあったり、治療終了後、2年たって再発することもあるようだ。
そういった点を考えると、癌細胞をたとえすべて取り除いても、再び肝芽細胞が突然変異で癌化することもあるのではと考えざるを得ない。
細胞の突然変異は、細胞分裂の際に起こる。したがって、分裂周期が短いと、その細胞は、ある一定の時間の中で、他の細胞より癌化しやすいことになる
(1時間に1回分裂する細胞と2分に1回分裂する細胞では、1時間経過する中で、後者の細胞は30回分裂しており、1時間に一回しか分裂しない前者の細胞より30倍癌化しやすいことになる。)
肝再生で、肝芽細胞が活性化され、活発に分裂を行っている時は、再び癌化するリスクが通常より高いのでは?と勝手な仮説。肝芽腫になった小児は免疫機構の素地として肝芽腫になりやすい(何かしらの免疫細胞の働きがまだ未成熟とか?)可能性も否定できないので、染色体の突然変異に弱い等は考えられる(勝手な仮説)。
その前提に立てば、AFPが2や3になれば、肝芽細胞の活動レベル・比率も普通の人並みになるので、再発リスクはかなり落ちると考えられるが、、、、そうでもなさそう?
結局、どうどうめぐりで、やっぱり血液検査のたびにどきどきはさけられなそうだ。
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肝芽腫の再発に関する仮説シリーズ3
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