12/22 AFP測定と腹部エコー

朝からあっちゃんがお腹が痛いと言い出した。
術後からちょいちょいお腹痛いとは言ってたが、今日はいつもより痛いと言っている。
そして、発熱もあった。

その旨、その日の担当看護師に伝えたところ、しばらくしてから次々に先生たちが診察に来た。

前にも書いたが、あっちゃんに関わっている先生は数人おり、毎日様子見や診察に来る先生は4人くらい。
先生たちの診察はいつもバラバラとひとりづつである。
時間帯は朝イチの出社後(医者も出社って言うのか?)や、会議が終わったあとなど。
この、バラバラと診察に来るというのは親の中でも賛否両論で、「同じ話を何回もするから面倒」という意見も聞いたことがあるのだが、私は気にならない。
それぞれの先生とちょこちょこ話ができて、特に一番若い女性の先生は何でも聞きやすくてよかった。
先生たちも、まとまってくるより話がしやすいようで、病棟の雰囲気はとてもアットホームかつ、ホスピタリティを感じるのだが、こういう医師がひとりでふらっと診察するところにあるのではないかと思う。

で、この時はいつもばらばらと診察に来る時間帯じゃないはずなのにつぎつぎと来た。
すでに朝の診察は終わっているはず・・・。
さすがにこれだけ入院が長いと、ぴんとくるものがあった。

「おーい、あっちゃん、おなか痛いんだって?」と、おなかを触りに来た先生がさらっとさりげなく
「貧血の値が高いのが気になるので、エコーかけます」と説明してきた。

ままは(む、これは!?)と思って肝芽腫の会からもらった冊子の貧血の項目を見た。
頭の片隅に記憶があったのだ・・
やっぱり!
ヘモグロビンについて記載されている箇所に 「腹腔内破裂をおこしたときに低くなる」という文言あり。

術後1週間以上たっているのに、結構なお腹の痛がりかただったし。
先生たちは、腹腔内破裂を疑っている!!
と、気がついた。

ままは目の前が真っ暗になった。
昨日、セカンドオピニオンに行って、すごい先生に出会って、先が開けたと思ったのに。
もし、腹腔内破裂だったら今後の治療の予定が根本から変わる、、今の腫瘍の状態だったらきっと相当厳しいものになるに違いない。
でも、怖くて先生には聞けなかった・・・・本当にそうなってしまいそうで。
でも、この日担当のベテラン看護師さんに「先生たち、破裂を疑っているんですよね」と聞いた。
看護師さん、無言で大きくうなづいた後に「いやいや、あくまでも念のための検査ですよ。そういう可能性がない事がわかるのが重要ですから」と一言添えてくれた。

この日、ぱぱは朝イチで病院に来て、用事で遠くに行ってたのだが。
結果が全部出てから伝えるべきか、どうしようか迷った。
でも、ひとりで抱えきれなくて、メールしてしまった。「あっちゃんが腹腔内破裂の疑いをかけられてエコー」
ぱぱは用事が終わり次第すぐ帰ると返事があった。

エコーで診察してくれるのは、この病院のエコー名人先生(勝手に命名)
小児科からはこの先生にお願いすることが多いらしく、あっちゃんはたいていこの先生。
エコー名人だけあって、予約で埋まっていて、最速でお願いしても午後になるということだった。
あっちゃん、急に絶食決定(と言ってもお昼が遅くなるだけなのだが)

ままは検査まで気が気じゃないし、胸に大きな石がつかえているみたいで食事ものどを通らなかった。
ようやく手術から回復が見られて、今後の治療も見えてきた矢先・・・
「どうしよう、、どうしたらいいんだろう・・・・・」

そしてエコー。
エコー名人の先生、小児外科医2名、内科医3名、総勢6名があっちゃんのベッドを囲む。
前にも書いたかもしれないけれど、この病院で先生たちが勢ぞろいするときはたいてよいことがない。
手術後の説明のときだって・・・・
うまくいっていれば5人も部屋にいなかったと思う(その時は執刀医2名、内科医3名)
ん?私たち親が暴れるのを抑えるために人手揃えてる?(ないない!)

まぁ、そんなことを考えて気を紛らしてたら。
「あぁ!大丈夫ですね」と、エコー名人先生。
この先生は、結果がいい時はその場で言う、これ2回目。悪い時は無言、これ1回。
いきなり場が緩む・・・・。
あまりの医者の多さに、同部屋の仲良しママが「いったい!?」と思っていたようだ。
後からこの話をしたら、まま以上にびびってた。

ままは安心して、安心して・・・・眩暈がした。
本当に気が抜けちゃって・・・

そして腰が抜ける、というのか、ヘナヘナと椅子に座りこんだ(人が多すぎて誰も気が付かなかったけれど)

ぱぱにも速攻連絡した。
出先だったのに、無駄に心配させて悪かったな、とここでようやく思ったままである。

こんなに心配したのは、後にも先にも・・・・と言いたいのだが、残念ながら最後ではなかった。
転移があるかどうかの検査などで何回もはらはらさせられる。
きっと、彼女が20歳になっても30歳になっても、心配するんだろうな・・・ままは。

戻ってきたぱぱに「こんなに怖い事はなかった!」と言ったら「破裂してもしなくても、そんなに生存率はかわらん。」と言われた。
ぱぱも心配だったろうに、気持ちが強いぱぱであった。

そしてこの日AFP測定もした。

前回、手術後に上昇していたので、気になるところだった。

今回のAFPは、164,974。さらに上がっている。ちょっとやばい。この頃は、あっちゃんも家に帰れず、入院続きだったので、かわいそうな時期だった。

もうこれ以上、あっちゃんをいじめないで!と思うぱぱままであった。

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AFP 164,974/AST 28/ALT 18/WBC 10.2/RBC 2.44/PLT 183/CRP 11.44