食品添加物は猛毒じゃないの?
食品添加物の毒性
毒を調べる際に重要な考え方は、その物質の毒性の強さと、その摂取量の両方で決まります。現在の規制では、個々の物質の毒性と加味した上で、一日に摂取しても問題のないレベルを決め、その範囲でのみ使用を許可するというのが基本的なスタンスです。
毒性とは
容量依存性:毒やリスクは、その暴露量に依存する(毒性学の基本)
無毒性量(NOAEL)
閾値:動物実験などの有害性評価により、”それ以下では有害影響を生じないとされている暴露量(閾値[しきいきち]≒NOAEL(無毒性量))”が求められる場合、閾値と暴露量との評価により危険性の大小を比較します。
一日摂取許容量(ADI)
ADI(Acceptable Daily Intake、一日摂取許容量)
動物実験によって悪影響が見られなかった最大の量(無毒性量、NOAEL)を安全係数で割って求める。
安全係数としては、一般にマウスやラットなど実験動物とヒトとの種の違いを考慮して10倍をとり、さらに個人差を考慮して10倍を乗じた100倍を用いる。
「許容量」ではあるが、これが限界で少しでも超えると直ちに悪影響が出るというものではなく、くだけた表現をするなら「いくら何でもこれくらいなら問題ないだろう」として許容すると定めた量を意味する。(出所*Wikipedia)
LD50値(半数致死量)
動物に投与した場合に、動物の半数が死亡する物質の量。 急性毒性の程度を数値的に比較する事ができる。
毒物 :LD50 → 30mg/kg以下
劇物 :LD50 → 30~300mg/kg以下
普通物:LD50 → 300mg/kg以上
人間が作り出す毒に比べ、天然の毒の方が桁違いに強力であり、天然であれば安全という根拠はどこにもない。
食品添加物は、一部に急性毒性の強いものもあるが、大部分のLD50はカフェインと同程度かそれ以上で、それほど高くはない。
毒性の種類
毒性には、一般毒性、特殊毒性があり、定められた検証方法がある。
食品添加物への不信感の要因
毒性検査の手法が発達するにつれ、従来毒性があると認識していなかったものも毒性があるということがわかることがあります。
また、試験には、コストと時間がかかる為、試験にも優先順位があり、試験されていないものは、毒性がないことが保証されているわけではなく、単純に検査されていないというだけです。
食品添加物に対する不安の要因と毒性検査の歴史
1947年に食品衛生法で、食品添加物を定めた際には、急性毒性の試験しか開発されていなかった(発がん性等の試験方法がなかった)為、急性毒性の試験で問題のないものを許可した。
その後、1970年代に新たに開発された催奇形性試験、発がん性試験等で、試験を行った結果、一部の添加物に発がん性があると判明し、使用を禁止した。
急性毒性テストで問題なしとして、使用を許可した食品添加物の一部に、発がん性等の特殊毒性があることが新たに判明した為、使用を禁止した。
この経緯を、当時の厚生省や、専門家が上手く一般に説明ができなかった為、不審感が定着した。
安全性の検査の限界
- 食品添加物や化学物質において、一般毒性と特殊毒性が特定できるのは、それが科学的に検査が可能であるから。
- 一般の食品は、過去の食に関する経験から、一般毒性はある程度わかっているが、特殊毒性に関しては、不明。
現在、試験できるのは、大部分が単一化合物のみで、食品のような、多種の成分(化学物質)の混合物の動物実験は、何が作用したかの特定は複雑で、現在は行われていない。
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