肝芽腫肺転移巣のICG蛍光法による切除がすごい
腫瘍細胞を光らせるICG蛍光法
以前、肝芽腫の会に参加した際に、肝芽腫の肺転移巣を切除する際に、腫瘍細胞を光らせて見つける
ということをK先生が説明をされていたが、その内容がネット上で紹介されていた。
K先生のコメントと実際の映像等が掲載されており、とても参考になった。
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以前、話を聞いた際は、イメージがちょっと湧きにくかったが、このページでは、K先生のコメントと共に、かなり具体的に説明されており、わかりやすくまとめられている。
肺転移巣は、目と手で確認が重要
従来から、K先生は、肺転移巣の切除手術は、内視鏡ではなく、必ず開胸を行い、
肉眼、触診で確認することで、CT、MRI等では発見できなかった腫瘍細胞の切除をも行う
ことに強いこだわりを持たれていたように感じる。
しかし、触診にも限界があり、1mmをきる微小な腫瘍細胞の発見はやはり困難を伴うようだ。
1mm未満の腫瘍を確認できるICG蛍光法
このICG蛍光法を用いることで、0.062mmという触診ではとうてい見つけえない大きさの腫瘍細胞を見つけたといいます。
これは、今までAFPが異常値になっても画像上腫瘍が見つからなかったケース等にも将来的に応用できるかもしれません(開胸せずに、赤外線を照射して、見つけられるのかどうか、わかりませんが、、、)。
肺転移を伴った肝芽腫のお子さんを持つ親御さんには、とても朗報だと思います。
非常にネガティブなイメージをもつ小児科医がとても多い上、統一したプロトコルも定まっていない。
SIOPEL-4の最新治療法にしろ、ICG蛍光法にしろ、ほんとに最近の治療法であり、まだまだ国内の小児施設では、認識されていない部分が多いと思います。肝芽腫のお子さんをもつ親御さんは、勇気をもって、こんな治療法があるときいのですが、と聞いてみてください。
K先生、第45回 国際小児腫瘍学会(2013 SIOP)にてICG蛍光法を用いた肝芽腫についてのご発表がベストポスター賞を受賞されたとか、、K先生の強い信念には敬服です。
ちなみに、この機械、浜松ホトニクスの製品です。
神奈川県立こども病院で発表されたICG蛍光法の論文です。
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