12/28 痙攣!!ITECへ変更して治療開始、そして肝移植の為のドナー検査
今日から、化学療法の開始だ。今までのCITAではなく、ITECと言われる大量化学療法だ。
通常の化学療法より、薬の数が増えるので、強い効きが期待される反面、副作用も強烈だ。
あっちゃんにも、これ一回だけだからがんばれ!!と心の中で応援しながら、看病していた。
ちなみに、この療法は5日間抗がん剤が続くのだが、12/28から五日後とは1/1の元旦、生命の危機に瀕した患者に正月がないのはしょうがないとしても先生も正月返上である。
ITECとは、抗がん剤の頭文字をとった通称だが、初日から二日間投与するIのイフォマイドがとても強力だった。あっちゃんは、起きている間はほとんど泣き続け、見ている方が本当につらかった。イフォマイドはエタノール等に溶かして、投与する為、投与されると熱い感じがすると看護師は言っていた。
ウォッカのようなアルコール濃度の高いものを飲むとのどが焼けるような感覚になるが、なんとなく全身でそんな感覚になっているとしたら、考えただけでもきつそうだった。
この時は、化学療法の中でも一番きつそうに見えた。隣の子のお父さんがあまりにあっちゃんがきつそうなのを初日に見て、翌日の朝におもちゃを買ってきてくれてたほどだった。
痙攣も起こっていたし、半狂乱に近い泣き方で一日中いるのを見ると、本当にITECを一週間最後まで続けられるのかとこの時は心底思った。
この日の午前中、ままは生体肝移植のドナー検査に行った。
ぱぱもままもあっちゃんと同じ血液型で、どちらもドナーになることができる。ぱぱはちょうど人間ドックに行ったばかりで、ある程度の検査をしているのでまずはままがドナー検査をしようということになった。
血液検査、心電図や肺機能検査、CT、エコー、などなど。
実は10月のはじめに最初の抗がん剤、(シスプラチン)が効いてないと言われた時からぱぱとままはダイエットしていた。
脂肪肝だとドナーになれないというのだ(ままは恥ずかしながらその頃、かなり太っていた・・・)
自分の不摂生でドナーになれず、あっちゃんを救えないのは嫌だ、と思っていた。なんとかダイエットしたもののドナー検査で何かひっかかったらどうしようとドキドキだった。
結果は良好。
腹部エコーの途中から移植チームの先生が3人入ってきて「これですね、○~○センチ、ってとこでしょうか」なんて話をしだした。
私としては 、急に先生が増えて何かのサイズを測っている・・・という事にちょっとびっくりした。
(え?なんかみつかっちゃったの?)って思って聞いた
あっちゃんの病気が腹部エコーで発見されたので悪夢がよぎる。
「なにがなんせんちなんですかーー!???」
先生たちは少し笑って、移植するときの血管(門脈だったかな?うろ覚え・・)の長さを見ていると教えてくれた。
血管を再建するので、ある程度の長さが必要だとのこと。
「脅かしてすみません・・・」と。
最後に移植チームの先生と話をして、細かい血液検査の結果はまだだが、今のところ問題なし、さらに画像で見たところ、切除予定の肝臓のサイズがちょうどあっちゃんの体のサイズにぴったりだとも言われた。
ぱぱだとサイズが大きすぎる事とかありますか?と聞いたら、たまーにそういうこともあります。と言われた。
とにかく、脂肪肝もなく、あっちゃんの役にたてそうでほっとした。
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この検査結果をうけて、考えた結果、ままがドナーになることにした。
ままはお酒が弱いので、ぱぱもそんなにお酒を飲む方ではないのだが(家出は晩酌しないし)、比較にならないほどアルコールが入ってないはず。
せっかくサイズもちょうどいいし、より綺麗な肝臓な気がした(ごめんぱぱ・・・笑)