肝芽腫の未来の治療法が少しずつすすんでいく(SIOPEL-6)
Pub Medを久しぶりにチェックしていたら、あっちゃんが治療していたときから治験として続いていた治療法の途中報告の論文があった。表題は、
Two-year results of clinical efficacy of cisplatin in combination with sodium thiosulfate (STS) vs cisplatin alone in a randomized phase III trial for standard risk hepatoblastoma (SR-HB): SIOPEL 6.
標準リスクの肝芽腫のためのシスプラチン単独 Vs チオ硫酸ナトリウム(以下、STS)+ シスプラチンの併用の臨床的有効性の2年間の結果報告(第三フェーズ治験)
背景
SIOPEL6は、肝芽腫のうち、PRETEXT 1、2、3(で、かつ、門脈、肝静脈への侵襲のない、腹腔内の肝外への進展のない、AFP>100、更に転移のない)標準リスクの肝芽腫を対象としたフェーズⅢ治験(Randamized trial)です。
シスプラチンによる化学療法の重大な非可逆的な副作用で、特に若年齢で起きた場合に悪影響が大きいものとして、両耳ともに高音域における難聴がある。STSは、原発巣の腫瘍への治療効果を落とさずに、小児を対象としたシスプラチンを含む化学療法時の聴力障害を劇的に減少させることが示されてきた。
方法
新たに標準リスク肝芽腫と診断された患者が、シスプラチン単剤、あるいは、シスプラチン+STS併用化学療法(それぞれ切除手術前に4クール、術後に2クール投与)に無作為に治験として選ばれた。
実際の手順は、80mg/㎡のシスプラチンが6時間かけて静注にて投与され、シスプラチンの投与が終わった厳密に6時間後に、15分かけて、20mg/㎡のSTSが静注にて投与される。腫瘍への効果は、2クール目と4クール目の投与の終了後に、AFPの測定と画像検査にて、検査され、この際に、PD(腫瘍の進展)が見られた際は、STSの投与は中止され、シスプラチン+ドキソルビシン60mg/㎡の併用化学療法に変更されることになっていた。
この治験の最終目的は、3.5歳以上の患者において、標準純音聴力検査に於ける聴力の絶対的な閾値を各地からデータを集め、統合して一箇所で、調査、研究することです(原文の意図がややわかりにくく、あやふやな訳ですいません)。その次の重要な目的として、イベントフリー生存率(EFS)および全生存率(OS)を明確にすることです。
結果
109人の患者(52名のシスプラチン単剤、及び57名のシスプラチン+ STS投与患者)が、2014年12月の治験の締め切り時に集まりました。STS + シスプラチンの併用化学療法は、懸念した事象の発生もなく十分に作用しました。
追跡期間の中央値は32.2ヶ月で、暫定的な2年イベントフリー(EFS)生存率は、シスプラチン単剤86.3%、シスプラチン+STS 89.0%でした。2年の全生存率(OS)は、シスプラチン単剤が91.4%で、併用療法が97.7%でした。
治療効果無しの定義である4クール投与時にPD(腫瘍の進展)と判定された患者数は、両治療法で同じであった(両治療法ともそれぞれ3患者)。2016年2月時点で、5患者が死亡し(シスプラチン単剤4患者、併用療法1患者)、併用療法の患者が1名再発、併用療法患者のうち1名がPR(部分寛解)です。中間時の調査結果では、3.5歳以上の患者において、Brock grade audiograms の閾値は 68pts(原文:Interim results of centrally reviewed and Brock graded audiograms for 68 pts at age ≥3.5yrs are encouraging)が奨励されます(この分野の知識がないので、意味がわかりませんでした)。
最終的な結果は2017年末に明らかになる予定です。
結論
標準リスクの肝芽腫のためのシスプラチン単独 Vs チオ硫酸ナトリウム(以下、STS)+ シスプラチンの併用のフェーズⅢ治験において、比較された2年生存率からは、STSを使うことによるシスプラチンの治療効果の低減の証拠は見られなかった。
第三フェーズということは、もうすぐ実用化されるということでしょうか?期待したいですね。
Practical Grading System for Evaluating Cisplatin Ototoxicity
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注:限られた時間を有効活用して、多くの翻訳をできれば掲載したい為、GOOGLE翻訳を一部使用しています。日本語で不自然な点があるかもしれませんが、日本語として意味が通じることを第一に考えていますので、ご容赦いただければ幸いです。